●睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは ●生活習慣病・交通事故との関連 ●原因 ●検査 ●治療
1.生活習慣の改善
減量
肥満している方は減量を試みましょう。減量を行うことで、無呼吸状態が改善することがあります。
飲酒の制限
アルコールは気道の筋力を低下させます。ますます無呼吸を悪化させることになりますので、就寝前の飲酒はやめましょう。
精神安定剤の服用の制限
一部の精神安定剤や睡眠薬はかえって無呼吸を悪化させるものがあります。現在、これらのお薬を服用されている方は、初診時に持参いただき医師にご相談ください。
禁煙
血液中の酸素の濃度を低下させたり、喉や気道の炎症を引き起こすことがあります。禁煙をお薦めします。
2.治療法
症状の程度にもよりますが、大きく分けると治療は3つに分類されます。
内科的治療(CPAP療法)
世界中でSASに対して効果が立証されている治療法がCPAP(Continuous Positive Airway Pressure)療法です。イラストにもあるように鼻マスクを装着して、鼻から気道に空気を送り込む療法です。いわば、送り込まれた空気が塞がってしまう気道を支える添え木の役割をするわけです。もちろん、このCPAP装置は夜間寝ているときのみ使用します。空気を送り込む圧力は患者さんの閉塞の度合いによって異なります。検査とは別にもう一日、圧力決定の検査を行います。検査にはポリソムノグラフィーとCPAPを装着しますが、この検査も痛みは伴いませんのでご安心ください。
検査後、患者さんに適切な圧力値をCPAP装置にインプットして、お持ち帰りいただき、ご自宅で睡眠中にお使いいただきます。
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マスクは毎日顔につけるものですし、CPAP装置は空気を取り込んで送り出す装置です。きれいに使うことで快適に治療が行えます。適切なお手入れをしましょう。
歯科装具
写真のような下顎を突き出すように上顎と固定したマウスピースです。専門の歯科医師にオーダーメードで作製してもらいます。重症のOSASにはあまり効果がないと言われています。
平成16年度から保険診療が可能になりました。 |
耳鼻咽喉科的手術
扁桃や口蓋垂(のどちんこ)が大きいなどの原因でSASになっている場合は外科摘出をすることでSASが改善されることがあります。SASの手術に熟練した耳鼻咽喉科医にお願いすることが大切です。
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